AUDIOLOGY JAPAN
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1-3歳児を対象とする幼児聴力検査の正常聴力閾値について
内山 勉伊集院 亮子天道 文子森 美和子徳光 裕子
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1999 年 42 巻 6 号 p. 674-681

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抄録

聴覚ならびに精神発達に障害のない月齢12ヵ月-43ヵ月の幼児96名を対象にスピーカ法による幼児聴力検査を行い, 検査によってえられた聴力閾値について検討を行った。 その結果, 月齢と聴力閾値には相関関係があり, 月齢とともに聴力閾値の分布範囲は縮小していた。 つぎに対象児を月齢6ヵ月間隔 (12-17ヵ月, 18-23ヵ月, 24-29ヵ月, 30-35ヵ月, 36-43ヵ月) ごとにまとめ, 0.5k, 1k, 2k, 4kHzの周波数ごとに聴力閾値を集計し, 聴力閾値の累積度数分布について検討を行った。 その結果, 累積度数85%に相応する聴力レベル値が, すべての周波数で6ヵ月間隔ごとの聴力閾値分布の変化に対応していた。 そこで, 各周波数で6ヵ月間隔ごとの聴力閾値の累積度数85%に相応する聴力レベル値を各月齢範囲の正常範囲の限界値とすることは, 実用的観点から有用と思われる。

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