AUDIOLOGY JAPAN
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FM補聴器の利用状況とその問題点 保護者および学校担任へのアンケート調査
森 靖子高橋 佳文澤田 亜也子三代 康雄久保 武
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2001 年 44 巻 4 号 p. 209-213

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抄録

大阪大学耳鼻咽喉科幼児難聴外来にて補聴器装用指導を行い経過を観察している難聴児の中で, 耳FM補聴器を装用している19名の保護者, 学校担任に対して, その使用状況および問題点を検討するために, 質問紙法による調査を行った。 以下のことが明らかとなった。 小学校入学直後からFM補聴器を利用開始している場合が多い。 様々な授業, 学校行事で利用されているが, 体育や音楽の授業, 屋外での学校行事の際は利用率が低い。 利用効果について, 保護者, 教師とも認識している場合が多いが, 効果を測りかねている場合も見受けられる。 耳鼻咽喉科医としては, さらに積極的にその有用性を啓蒙する必要がある。

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