AUDIOLOGY JAPAN
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職場騒音と騒音性難聴の実態について特に従業員数50人未満の小規模事業所における騒音の現状と難聴の実態調査
和田 哲郎鈴鹿 有子井之口 順大氣 誠道大山 孜郎岡本 和人杉原 三郎鳥居 浩牧嶋 和見村井 和夫調所 廣之原 晃小宗 静男志多 享
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2008 年 51 巻 1 号 p. 83-89

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抄録

近年, 大企業においては作業環境の整備が進み職場における騒音問題は大幅に改善されてきている。しかし, 従業員数50人未満の小規模事業所においては, 職場騒音や騒音性難聴の実態についてこれまで報告がみられなかった。実態調査を行うことにより, 以下の点が明らかとなった。(1) 大企業では騒音は充分に低いレベルに管理されており騒音性難聴の発生頻度もきわめて低くなっていた。一方, 小規模事業所においては騒音を伴う作業が現在も行われていた。(2) 調査に賛同が得られた2ヶ所の小規模事業所における騒音レベルはそれぞれ第IIあるいは第I管理区分であったが, 騒音性難聴と考えられる聴力変化がそれぞれ7名中5名あるいは14名中4名に認められた。(3) 小規模事業所における騒音作業従事者の聴覚管理に日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医の積極的な活用が望まれる。

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