AUDIOLOGY JAPAN
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小児内耳奇形に対する人工内耳埋込術と術後成績
坂井 有紀赤松 裕介尾形 エリカ坂田 英明安達 のどか樫尾 明憲伊藤 健加我 君孝山岨 達也
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2008 年 51 巻 6 号 p. 633-640

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抄録

当科で人工内耳埋込術を施行した小児内耳奇形14例の内耳奇形の形態分類, 術前聴力と補聴器装用下聴力レベル, 手術内容, また術後の聴取能力と言語獲得について検討した。内耳奇形の内訳は1例が外側半規管低形成, 4例が両側前庭水管拡大症 (EVA), 2例が common cavity (CC), 7例が incomplete partition (IP) であり, IP7例中2例に両側内耳道狭窄, 1例に両側前庭水管拡大症が認められた。人工内耳術後の顔面神経麻痺, 髄膜炎, 電極脱落例は無かった。両側内耳道狭窄例は2例とも人工内耳装用下の語音聴取能改善が難しく, 言語発達のために術後に視覚言語を併用していた。CCの2症例のうち1例は術後語音聴取能, 言語表出が良好となったが, 1例は言語獲得不良であった。IP, 外側半規管低形成, 両側前庭水管拡大症例は, 全例術後の音声言語コミュニケーションが良好となった。

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