美味技術学会誌
Online ISSN : 2186-7232
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総説
電子レンジによる食品のマイクロ波加熱研究の動向
橋口 真宜 米 大海村松 良樹
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2022 年 21 巻 1 号 p. 45-56

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抄録

 働き方の変化や高齢化が進む中,わが国では電子レンジによる食品のマイクロ波加熱は日常生活に浸透した便利な加熱調理法となっている。従来,電子レンジはマグネトロン式波源による2.45 GHzのマイクロ波を利用しているが食品の一様加熱を実現するには周波数の安定性や再現性の不足と制御の難しさが指摘されており2)5),半導体利用によるソリッドステート式波源が使用され始めている。本総説では数値計算を援用した食品のマイクロ波加熱研究の動向を調べることを目的として,実験におけるマグネトロン式波源とソリッドステート式波源の比較,各波源での電子レンジに対する数値解析法の適用の現状,著者らが推奨しているアプリ(開発モデルに簡易的なGUIをつけたもの)をマイクロ加熱の研究開発に使う上で計算量の削減の面から有効と考えられる機械学習の適用状況について各々,レビューを行い,数値解析を援用した食品のマイクロ波加熱の次世代研究の姿を展望した。

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