バイオメカニズム
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4部 筋・骨格
圧脈波誘発体表面振動による筋剛性変化の解析
川本 貴志山崎 信寿
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2012 年 21 巻 p. 207-218

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抄録

筋収縮後の脱力時にも残る筋剛性変化を検出するために, 圧脈波で誘発された体表面振動 (以後, PMMG) の波形変化を解析した. 被験者9名について, 肘関節の等尺性屈曲力を10%MVCで5分間維持させた前後のPMMGを上腕二頭筋筋腹を含む上腕周囲5点につけた小型加速度計で計測した. その結果, 筋収縮後の脱力時PMMG波形は筋収縮前と比較して平均振幅が増加し, 尖度が減少した. これは, 筋剛性の増加により, 圧脈波を機械刺激として生じた上腕二頭筋の自由振動が減衰しにくくなったためと考えられる. PMMGは, 筋疲労に伴う筋剛性変化を脱力中にも計測できるため, 低筋力の断続的な作業における疲労評価に応用できる可能性がある.

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© 2012 バイオメカニズム学会
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