バイオメカニズム
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4部 歩行・走行・スポーツ
被験者固有の三次元有限要素モデルを用いた歩行動作下での大腿骨頚部骨接合術後の再骨折リスク評価
中村 祐貴子魏 綾那安達 和彦野田 光昭
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2018 年 24 巻 p. 149-157

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抄録

高齢女性被験者CT画像から, 寛骨・軟骨・大腿骨近位部・インプラントから成る左股関節に対する骨接合術後の有限要素モデルを新たに作成した. 筋骨格モデルで推定した歩行時の股関節反力および関節回りの筋力 (中殿筋, 大殿筋, 内転筋, 大腿筋膜張筋) の時刻歴波形を動荷重条件とし, 歩行時の大腿骨近位部の屈曲・伸展運動を変位境界条件とした. これら条件下で被験者固有モデルの応力を解析し, 歩行動作下での大腿骨近位部の時々刻々の応力の変化を可視化した. 本解析は, 術後再骨折リスク評価に有用となる.

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© 2018 バイオメカニズム学会
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