バイオメカニズム
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4部 歩行・走行・スポーツ
長距離走中の足部内側縦アーチの変形と走行フォームの関連
木村 健作藤井 範久
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2018 年 24 巻 p. 169-179

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抄録

本研究は, 長距離走による足部内側縦アーチの形状の変化と, アーチ部の変形に寄与する走行フォームの要因および足圧中心点との関連性を明らかにすることを目的とした. 被験者は10km完走経験のある男性7名とした. 試技は, 加工した靴を用いて反射マーカーを足部へ直接貼付した状態でトレッドミル上にて10km走行し, その前後の走動作を地面反力計と3次元動作分析装置で計測した. 結果として0km地点と10km地点の比較では, アーチ高率の最小値 (以下, 最小アーチ高率) が増大した被験者, 減少した被験者, 変化が極めて小さい被験者がみられた. 典型例3名の最小アーチ高率の増減に寄与する要因について, 接地時と最小アーチ高率になる時点の走行フォームに着目し, 身体重心位置と各セグメント重心間の距離, 体幹と下肢の身体セグメント角度の項目に対し主成分分析を行った. 結果として, 最小アーチ高率になる時点の左前足部の左傾角度, 下腿の左傾角度, 支持期中の身体重心位置に対する足部重心位置の3項目が, 身体セグメントを側方に倒すまたは移動させる要素であり, 最小アーチ高率の増減に寄与していると考えられた.

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© 2018 バイオメカニズム学会
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