主催: NPO法人バイオフィリア リハビリテーション学会
共催: 東京都高齢者研究・福祉振興財団
自宅での歩行器の使用を考えたとき,解決すべき問題が多数ある.その中で,使用者が部屋を移動するときなど,床の摩擦係数が変化することで歩行器が加速してしまうという問題を解決することを目的とした.フローリングのように摩擦の少ない床面で車輪にブレーキを掛け,逆にじゅうたんのように摩擦が大きい床面ではブレーキが解除されるような機構を考案した.
評価実験は,歩行器をじゅうたんからフローリングまでモータで引張り,紐の張力を測定する方法を取った.試作した歩行器を用いて実験を行った結果,じゅうたんからフローリングに移動しても,張力の低下は見られず,ブレーキ機構が有効であるという結果が得られた.