主催: NPO法人バイオフィリア リハビリテーション学会
共催: 東京都高齢者研究・福祉振興財団
下肢創動運動は片麻痺高齢者などのリハビリテーションで実践され,定性的に効果があると報告されている.しかし下肢創動運動による心理的および身体的負担は明らかにされていない.本研究は下肢創動運動時の心電図計測を行い,心拍数を導出して対象者の運動強度算出を試みた.運動動作は,椅座位にて両足を機器上面に揃えてバンドで固定し,膝関節の伸展および屈曲,足関節の背屈および底屈動作をさせ自律的に動作させるものである.対象者は脳卒中後片麻痺者4名である.結果では,全ての対象者において下肢創動運動により心拍数上昇がみられたものの,理想的な運動強度であることが示された.よって,下肢創動運動は身体的および心理的負担が少なく有用な運動であることが確認できた.