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NPO法人として活動してきた日本バイオフィリアリハビリテーション学会は、青森での本大会で10年を迎え、節目の年を迎える。また、リハビリテーション科は厚生労働省(当時厚生省)令で1996年8月1日に標榜科となりちょうど10年目を迎え、この10年は我国の医療・リハビリテーション・ケアの制度・システムにとり変革の10年となった。我国の医学の進歩は、西洋医学を取り入れ、分子生物学的に病気の原因・病態の解明が進められたが、その限界やコストの問題が生じてきた。ここでは、生活習慣病や、私の取り組んできたリウマチ性疾患の臨床研究の取り組みについて、従来型の医学研究から、より実践的なリハビリテーション・ケア研究の展開を具体的に示し、これからの臨床研究のあり方を私なりに提案する。