バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
Online ISSN : 1884-8699
ISSN-L : 1884-8672
バイオフィリア リハビリテーション学会 第10回大会予稿集
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リハビリテーションにおける工学的アプローチ
*高田 一
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p. 8

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抄録

リハビリテーションといえば,まず,交通事故などにより怪我をした患者が正常に完治するまでの訓練がまず,思い浮かぶ.そこでは,脚を骨折した車いす使用の患者が平行棒による訓練を経て,徐々に松葉杖などで歩行可能になる.やがては,独歩が可能になり,退院していく.このような過程においては,健常者の交通事故による怪我であれば,治るのが当然で,数ヶ月で回復することが多いように思う.しかし,高齢者のリハビリをみて,高齢のため,脚あるいは腰が不自由になり,平行棒などで訓練しているようすを見ると,健常者のように回復するひともいれば,そのままを維持するもの,あるいは訓練してもさらに不自由になっていくものなど様々である.健常者のようにほとんどが完治して退院していくのであれば,とくに歩行能力などを詳細に測定する必要はないだろうが,高齢者の場合は,詳細な測定をして,少しでも歩行が不自由になるのを遅くする.そのためには,ますます増加する高齢者に対して,工学的な測定,標準化が必要と考え,研究している.ここではその一部についてご紹介する.

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© 2006 バイオフィリア リハビリテーション学会
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