主催: 特定非営利活動法人バイオフィリア リハビリテーション学会
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今後、増加する高齢者に対する運動療法については効率的であると共に、省力化を図る必要があります。これらは医学、工学分野だけでなく、介護費用、介護者数など、経済的、社会的にも影響を与える課題であります。現在、進めているプロジェクトのひとつは、リハビリ時に理学療法士が歩行観察し、補助具の選択、訓練方法を指導していることに替わって、高齢者自らが訓練を行い、理学療法士は運動の結果を見て判定すれば、少人数で多くの高齢者に対応することができるようになります。また、高齢者が自分自身の下肢運動結果を見て自分で判断できるようにしたり、さらには、このようなデータが多く集積されデータベースが構築されれば、下肢運動装置が知能化され、歩行能力を判定できるようにもなります。