主催: NPO法人バイオフィリア リハビリテーション学会
共催: 認定NPO法人高齢市民が活躍するための社会技術研究会(IBRA), 一般財団法人 操風会 岡山リハビリテーション病院
後援: 厚生労働省, 岡山県, 岡山市, 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会, 公益財団法人テクノエイド協会, 公益社団法人全国老人保健施設協会, 公益社団法人日本理学療法士協会, 一般社団法人日本作業療法士協会, 一般社団法人日本リハビリテーション工学協会, 日本生活支援工学会
会議名: 第22回バイオフィリア リハビリテーション学会大会
回次: 22
開催地: 岡山県岡山市
開催日: 2018/11/10 - 2018/11/11
p. 16-
近年の高齢化により増加する脳卒中患者に対して,従来のリハビリテーションシステムに代わり,簡易な器具を導入した新しいリハビリシステムが必要とされている.新リハビリシステムとしてTakizawa methodが最も有力視されているが,脳機能計測などによる麻痺改善の客観的評価が必要である.リハビリ時の脳機能脳計測として,fNIRSが有効であることが知られているが,fNIRSでは特に脳の深さ方向の情報に大きな誤差が含まれる.リハビリ時の脳機能計測では脳の活性化部位の特定が目的の一つとなっており,深さ方向の情報はできるだけよい精度で得る必要がある.fNIRSによる活性化部位の計測手法の研究では,最適化問題として定式化して最小ノルム法を利用する手法がよく知られているが,この手法では深さ方向の精度が十分ではない.本研究では,最小ノルム法の正則化パラメータを感度別にすることによってアルゴリズムを改善し,計測精度の向上を図っている.シミュレーション結果として,従来の手法よりも高い精度で活性化部位が特定できている.