バイオフィリア リハビリテーション学会研究大会予稿集
Online ISSN : 1884-8699
ISSN-L : 1884-8672
バイオフィリア リハビリテーション学会
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一般演題
感度別正則化パラメータを用いたfNIRSの計測精度改善
田中 敏幸
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p. 16-

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抄録

近年の高齢化により増加する脳卒中患者に対して,従来のリハビリテーションシステムに代わり,簡易な器具を導入した新しいリハビリシステムが必要とされている.新リハビリシステムとしてTakizawa methodが最も有力視されているが,脳機能計測などによる麻痺改善の客観的評価が必要である.リハビリ時の脳機能脳計測として,fNIRSが有効であることが知られているが,fNIRSでは特に脳の深さ方向の情報に大きな誤差が含まれる.リハビリ時の脳機能計測では脳の活性化部位の特定が目的の一つとなっており,深さ方向の情報はできるだけよい精度で得る必要がある.fNIRSによる活性化部位の計測手法の研究では,最適化問題として定式化して最小ノルム法を利用する手法がよく知られているが,この手法では深さ方向の精度が十分ではない.本研究では,最小ノルム法の正則化パラメータを感度別にすることによってアルゴリズムを改善し,計測精度の向上を図っている.シミュレーション結果として,従来の手法よりも高い精度で活性化部位が特定できている.

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© 2018 バイオフィリア リハビリテーション学会
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