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Bird Research
Vol. 10 (2014) p. F21-F25

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http://doi.org/10.11211/birdresearch.10.F21

特集

 気候変動の鳥類の繁殖への影響を明らかにするため,2010年から埼玉県秩父演習林において,ヤマガラの繁殖時期のモニタリングを巣箱とその底に設置した温度ロガーをもちいて行なっている.2014年までの調査では,毎年10個中6~9個の巣箱がヤマガラにより使用された,推定されたヤマガラの巣立ち時期は,産卵期の温度ではなく,産卵期までの有効積算気温との相関が高かった.有効積算気温は植物や昆虫の生物季節と相関の高い気象要素で,ヤマガラは食物の発生時期にあわせて繁殖を開始していることが示唆された.今後データを蓄積していくことで,気候変動に対してヤマガラが順応していけるのかどうかについて明らかにしていきたい.

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