Bird Research
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特集
全国規模の森林モニタリングが示す5 年間の鳥類の変化
植田 睦之岩本 富雄中村 豊川崎 慎二今野 怜佐藤 重穂高 美喜男高嶋 敦史滝沢 和彦沼野 正博原田 修平野 敏明堀田 昌伸三上 かつら柳田 和美松井 理生荒木田 義隆才木 道雄雪本 晋資
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2014 年 10 巻 p. F3-F11

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抄録

2009年から2013年まで,全国21か所の森林で繁殖期の鳥類の個体数変化についてモニタリングを行なった.98種の鳥が記録され,そのうち10地点以上で記録された25種を対象に解析を行なったところ,薮を生息地とするウグイスとコルリが減少しており,キビタキが増加していた.ウグイスとコルリはシカの植生への影響が顕著な場所で個体数が少なく,シカによる下層植生の減少がこれらの種の減少につながっていることが示唆された.しかし,シカの影響が顕著でない場所でも減少傾向にあり,今後のモニタリングにより減少の原因のさらなる検討が必要である.

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