J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

Bird Research
Vol. 11 (2015) p. S1-S7

記事言語:

http://doi.org/10.11211/birdresearch.11.S1

短報

 青森県三沢市において同所的に繁殖したニュウナイスズメ Passer rutilans とスズメ P. montanus を観察した.2013年には自然状態で観察を行い,両種はほぼ同時に繁殖を開始した.ニュウナイスズメでは3巣の繁殖うち2巣が,スズメでは4巣のうち2巣が繁殖に成功した.2種の巣が最も近接していた場所の巣間距離は約2mで,そこではニュウナイスズメは繁殖に成功し,スズメは繁殖を中断した.2014年には巣箱20個を設置し,ニュウナイスズメ6巣が繁殖したが,スズメは営巣しなかった.スズメは採食のためだけに調査地内のサクラの木に訪れた.また,ニュウナイスズメはカラの巣を利用した可能性も示唆された.羽田(1953)はニュウナイスズメの分布境界Rutilans Lineを提唱したが,本調査地もまた冷涼な気候であり,この条件を満たしていた.

Copyright © 2015 特定非営利活動法人バードリサーチ

記事ツール

この記事を共有