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Bird Research
Vol. 13 (2017) p. S11-S17

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http://doi.org/10.11211/birdresearch.13.S11

短報

日本で繁殖するイスカ Loxia curvirostra については,その繁殖の詳細についての報告が少ない.今回,下北半島の繁殖個体群において,本種の営巣環境および繁殖行動の季節性について知見が得られた.標識個体の観察の蓄積から,当地のイスカは定住繁殖していることを再確認した.ただし,球果が不作だった2012/2013シーズンには巣および繁殖行動は発見されなかったことから,海外のイスカ同様,日和見的繁殖を行なっていると考えられる.2010/2011から2015/2016のあいだの6シーズンに発見した20巣はいずれもクロマツ Pinus thunbergii の林の林縁部にあり,巣はいずれも8-21.5mの高いところに架けられていた.主な繁殖期は11月から4月だったが,これは営巣林であるクロマツの球果の成熟に適応したものと考えられる.

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