Bird Research
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原著論文
八ヶ岳とその周辺におけるジョウビタキの繁殖状況と環境の特徴
山路 公紀林 正敏
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ジャーナル 認証あり

2018 年 14 巻 p. A23-A31

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抄録

日本では冬鳥であるジョウビタキ Phoenicurus auroreus が2010年6月に長野県富士見町で繁殖していることが発見された.その後8年間の経年調査の結果,八ヶ岳とその周辺では64件の繁殖が確認され,繁殖が継続・定着していた.繁殖に利用された環境には,いくつかの特徴があり,林地よりも別荘・リゾートが,非定住家屋よりも定住家屋がより多く利用されていた.営巣場所は,換気扇用フードなど,すべてが人工物であり,巣の地上高は2m前後が多かった.住宅地であっても繁殖場所は林縁部に近かった.これらから,ジョウビタキは林に依存しながらも人の活動と密接な関係を保つ場所で繁殖していると考えられる.

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