Bird Research
Online ISSN : 1880-1595
Print ISSN : 1880-1587
ISSN-L : 1880-1587
原著論文
GPS-TX による越冬期のマガモ,カルガモの行動追跡
嶋田 哲郎植田 睦之高橋 佑亮内田 聖時田 賢一杉野目 斉三上 かつら矢澤 正人
著者情報
ジャーナル 認証あり

2019 年 15 巻 p. A15-A22

詳細
抄録

鳥類や哺乳類の行動調査を目的として開発されたGPS-TXは,発信機内のGPSにより得た位置情報を無線で受信局に送信し,受信局で記録を残すシステムである.2017/18年と2018/19年の越冬期に伊豆沼・内沼周辺においてマガモ Anas platyrhynchos 16個体,カルガモ A. zonorhyncha 2個体のGPS-TXによる追跡を行った.マガモは夜行性で,雄雌ともに夜間の行動パターンにはばらつきがあり,沼内に滞在する個体がいた一方,沼外では伊豆沼から北側に位置するハス田や湛水田,ため池,河川などに分布した.カルガモもマガモと同様に夜行性で,沼から北側の狭い用水路(川幅<5m)やハス田,湛水田などに分布した.河川や広い用水路にはみられず,狭い用水路でみられた割合が高かったことがマガモと異なる点であった.今後,GPS-TXの改良とともに追跡できる対象種が増えていく中で,越冬期のカモ類追跡においてさらなる展開を期待できる.

著者関連情報
© 2019 特定非営利活動法人バードリサーチ
前の記事 次の記事
feedback
Top