Bird Research
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原著論文
オオタカの繁殖状況と国内希少野生動植物種からの解除の影響
植田 睦之遠藤 孝一高橋 誠内田 博平井 克亥今森 達也天野 弘朗
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2022 年 18 巻 p. A99-A107

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抄録

オオタカの繁殖つがい数の動向を調べるために,全国に6か所のモニタリングサイトを設置して調査を行なった.また,オオタカの繁殖成績の変化を明らかにするためにウェブサイトをもちいて全国のオオタカ観察者から情報収集を行なった.繁殖つがい数については,2001年から2021年までの情報を解析すると,オオタカのつがい数には,有意な減少傾向が認められ,2.8%/年で減少していた.繁殖成績については,198地点から596件の情報が寄せられた.2016年から2021年の情報を解析すると,関東,中部においては,繁殖に失敗した巣の割合が多くなっており,6年間の調査期間のうち3年間以上情報のある全国の巣について解析しても,巣立ちヒナ数には有意な減少傾向が認められた.オオタカは2017年9月21日に国内希少野生動植物種から解除されたが,それによるつがい数の減少や繁殖成績の悪化は認められなかった.しかし,解除から影響がでるまでにはタイムラグがある可能性があること,またつがい数の減少や繁殖成績の低下が続いている可能性があるので,今後も長期にわたり,オオタカの個体数や繁殖成績についてモニタリングしていく必要がある.

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