2023 年 19 巻 p. S1-S4
2022年6月5日,秋田県能代市の海岸砂防林「風の松原」にてコウライクイナと思われる1個体を確認,撮影したのでここに報告する.当該個体の全長は同じ場所で水浴びしていたクロツグミよりもやや長く見えたが,胴周りは倍以上ある印象であった.青灰色の嘴,赤褐色の顔・喉・胸,暗緑褐色の頭頂・背中,下腹部から下尾筒にかけて白黒の縞模様,雨覆先端の白線,赤っぽい脚などコウライクイナの特徴を有しており,コウライクイナと判断した.日本における過去3例はいずれも島嶼での記録であり,本州での観察記録は今回が初めてと思われる.