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Bird Research
Vol. 8 (2012) P A1-A10

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http://doi.org/10.11211/birdresearch.8.A1

原著論文

道北にある中川町で2007年12月から2008年11月に,道央の空知地域の森林で2008年5月から2009年11月にクマゲラ Dryocopus martius のプレイバック法をもちいた生息調査を行なった.中川では5,9月を除いてプレイバックをもちいた生息調査でクマゲラを発見した.プレイバック再生前の待機時間,再生中,再生後の待機時間に発見したクマゲラの累積発見率の推移は,単位時間当たり同じ確率で発見するとした期待値とほぼ同じであった.雄も雌もプレイバックに反応した.クマゲラは声にもドラミングにも反応し,どちらによく反応するかは現時点ではわからないので,声とドラミングの混在した音源でプレイバックを行なうことを推奨する.クマゲラの発見率は,季節(春と秋)や日の出からの経過時間により変化することはなかった.プレイバック後に鳴かずに飛んでくることがあり,見落とす可能性が示唆された.プレイバック後にドラミングのみの反応しかなかった場合には,ドラミングによる種の識別手法が確立していないので,クマゲラのドラミングとして記録すべきでない.

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