桐生大学紀要
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Print ISSN : 2186-4748
低たんぱくパンの官能評価と食品物性との関係
中山 優子
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2014 年 24 巻 p. 69-75

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抄録

低たんぱく栄養療法を継続し,アミノ酸バランスを効率よく行うために,低たんぱく食品が評価されているの で,低たんぱくパンの美味しさを官能評価と食品物性との関係を検討した。 1 .官能評価の結果,大学生に対して慢性腎臓病患者は味,食感,臭い,総合評価が有意に高い(p <0.01)こと から,良い評価を得た。 2 .低たんぱくパン焼き上げ15時間後と1週間後の比較をした結果,テクスチャー,色測定,水分率測定において 差を認められなかった。 3 .成分表の市販食パンと低たんぱくパンの成分の関係を検討した結果,市販食パンに対して低たんぱくパンは, たんぱく質,カリウム,リン,食塩が有意に低い(p <0.01)ことから,慢性腎臓病(CKD)の治療に有効な 食品である。

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© 2014 桐生大学・桐生大学短期大学部
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