桐生大学紀要
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2年課程看護学生の卒業時における医療安全に関するノンテクニカルスキルの特徴
静脈点滴管理に焦点をあてた質問紙調査
吉田 幸枝衣川  さえ子
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2020 年 31 巻 p. 25-31

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抄録

[目的]本研究は2年課程看護学生の卒業時における医療安全のノンテクニカルスキル(以下,NTSとする)活用の特 徴を明らかにすることである. [方法]2年課程養成所5校の卒業年次の学生を対象に自記式質問紙調査を実施.調査は静脈点滴管理について,NTS の活用に関する30項目であり,「状況認識」8項目,「意思決定」11項目,「コミュニケーションとチームワーク」11項目. それぞれの項目について「実施の頻度」と「達成の程度」を4段階リッカート尺度で回答を求めた.分析は尺度の4リッ カートの回答を4点~1点に得点化し記述統計を算出. [結果]質問紙は174名に配布,139名から回収.有効回答116名を対象に分析.静脈点滴管理に関するNTSの活用に ついて,30項目の「実施の頻度」と「達成の程度」において,「4.いつも行っている」「3.時々行っている」に回答した割合 が80%以上の項目を検討した.状況認識8項目では「実施の頻度」6項目,「達成の程度」2項目であった.意思決定11項 目では「実施の頻度」4項目,「達成の程度」1項目であった.コミュニケーションとチームワーク11項目では「実施の頻 度」5項目,「達成の程度」1項目であった. [考察]2年課程看護学生は静脈点滴管理の「実施の頻度」は多いが「達成の程度」は低く,臨床で多くを実施していて も自信が持てていない特徴が明らかになった.  以上から,2年課程看護学生に対するNTSを高める教育の必要性が示唆された.

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© 2020 桐生大学・桐生大学短期大学部
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