バイオフィリア リハビリテーション研究
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バイオフィリアリハビリテーション学会国際部会(2003年-2007年)
持続可能な超高齢社会の構築 ―活動報告―
―活動報告―
滝沢 茂男
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2017 年 2017 巻 1 号 p. 42-49

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抄録

 バイオフィリア リハビリテーション学会の活動報告です。「介護依存から自立へ・持続可能な超高齢社会の構築」と題し、2003年11月1日に、年次国際大会をカナダ国オンタリオ州ウインザー市で、ウインザー市・カルフォルニア州立大学身体障害センター・テクノエイド協会(日本)の各機関による後援の下、第2回国際大会を開催しました。

 高齢者の増加による社会保障経費の増大からくる社会崩壊「Aging Crisis」を避けるためには、団塊世代が高齢者になったときに他者に依存し介護を受けるのではなく、自立し、社会に貢献できる生活を続けなければなりません。

 筆者の基調講演は以下の通りです。「世界各国で高齢化が進み、特に日本は最短期間で超高齢社会に至る。高齢者・高齢障害者の増加は、社会保障関係費の増大を伴い次世代による負担を不可能にし、社会制度を崩壊させるAging Crisesをもたらすと危惧される。現在定着している教育・労働・退職のライフサイクルを改革し、増加する高齢者を生産的生活の中心に再統合する必要を認める。その実現の為の克服すべき課題に高齢者・高齢障害者の生活自立可能社会の確立、高齢者に適した職業の拡大、社会保障関係経費の削減がある。我々は、人口構造の変化に伴う課題解決には高齢になった団塊世代の社会貢献を可能にする哲学・産業技術・政策など広範な課題の解決が必要であると考察しており、課題を克服し、持続可能な社会構築のために、リハビリテーションによる寝たきりからの自立獲得事実を基礎に、医学・工学・社会科学など複合領域の研究を行い一定の成果を挙げている。世界各国とその国民にその実際を知らせ、高齢社会の到来に伴う諸課題解決に寄与するため、国際学会を開催し、その最先端の研究成果と今後の課題を報告する。」

 カナダ・ウインザー市長から開催を高く評価するご挨拶が寄せられ、関係者からの代読がありました。開催について全米各州の障害自立局(DDカウンスル)局長へお知らせし、学会参加招待を行いました。その結果、昨年の北マリアナ諸島連邦との共同開催も有り、来年の国際学会開催提案がありました。

 本論で、学会活動を以下の事項について述べます。1.年次国際大会、2.基調講演:2.1.進む高齢化、2.2.エイジング クライシス、3.研究のこれまで:3.1.廃用性維持期からの症状の改善、3.2.自ら道を開く気概、4.求められる研究:4.1.自立が必要なこと、4.2. 自立可能であること:4.2.1 脳機能やリハ関連機序解明研究、① 遺伝子によるリハ機序解明、② 対照群評価、③ データ解析、④ 統計的分析、4.2.2. 工学研究:①自動評価機器開発研究、② 立位歩行評価機器開発研究、③ クッションを用いた座位保持研究、④ その他研究、4.2.3.評価研究: ① 機能評価研究、② 日常生活行為評価、5.障害を克服し自立した社会:5.1.非営利活動の社会化、5.2.消費者教育、5.3.今後取り組む課題、6.自立した者が社会貢献 7.研究結果で世界に貢献: 7.1. 訓練基準、 7.2. 技術移転、7.3. 国際協力研究、 7.4. 国際組織、 8.われわれの目指すもの

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