バイオフィリア リハビリテーション研究
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国際バイオフィリア リハビリテーション学会(高社研)(2009年-2013年)
希望の革命はじまる
滝沢 茂男
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2017 年 2017 巻 1 号 p. 95-100

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抄録

 ワークショップバイオフィリア2011は、在ルーマニア日本大使館(外務省)、在日本ルーマニア大使館、ルーマニア政府観光局及び同東京支局等のご支援の下、同国の脊損学会と脳科学の先端研究を基礎としたニューロリハビリテーション学会の会長を務めるオノセ医学博士と私を大会長として、2011年9月25日にルーマニア国ブカレスト市で開催されました。

 本稿で、ルーマニアワークショップで行った基調講演を基礎に、「勝利をおさめる可能性(持続可能な超高齢社会の構築可能性)」を読者諸兄にご理解いただき、共にその実現に努力していただきたいとの願いで、講演と同様に道程に沿って説明し、今後を展望したいと存じます。

 リハ医学というと、一番わかりやすい例は脳卒中の後遺症である片麻痺の治療です。「動かない手足が動くようになるといいな」と患者さんは「曲がらない手足を理学療法士に曲げてもらう、伸びない手足を伸ばしてもらう」、を基本に治療を受けてきました。昔藤沢市民病院で、リハの現場で、女性理学療法士(PT)に神奈川県警の刑事さんが「先生お手柔らかにお願いします」と言ったと聞きました。「どうしてですか」と聞いたら、「リハは痛い」と聞いています、という答えだったそうです。

 昔、罪を白状させたり、秘密を聞き出すために、伸びない以上に手足を伸ばしたり、無理に曲げて捻りあげたりした事がありました。

これを思えば確かに痛そうです。しかも治る人は治り、治らない人はあきらめさせるのが現状です。脳卒中は130万人を超える患者さんがおり、半数の人々が後遺症をあきらめています。

 以前本誌で紹介されたように「神経・筋促通法について、私自身の経験を反映した結果、効果が得られない」とする医師もいます。1959年以来約50年をリハビリテーション科の医師として勤めた福井圀彦医学博士が発表したものです。

 こうしたリハ医学の治療について、私は再構築が必要であると主張し、これまで研究を進めてきました。この事を明確にお伝えした上で実施した本年のワークショップを振り返り、そこでお話しした「希望の革命はじまる」について、紹介いたします。

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