褥瘡の発生予防を目的に,障害を負った特に高齢者障害者の褥瘡を実際に無くした施設の現状を,利用器具,それによる体圧分散の実際,実現するための計画,計画の実施と実施体制,日常的な栄養管理,それらすべてを時系列でデータ化することにより明らかにした.研究では,全面的に導入されているプログラム化リハで要介護度に即した例外ないリハの実施と,褥瘡予防のためのコジャックの法則で求められる患者の2時間以内の体位変換と局所圧力200mmhg以下の体圧管理を実現していた事が明らかになった.このことにより,"対象となった療養型医療施設における要介護度5の入院患者の褥瘡患者は最小で0%,最大で4.7%,平均2.8%" の実現が可能になったと考察する.