地質調査研究報告
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九州東部,秩父帯・四万十帯付加コンプレックスにおけるビトリナイト反射率との比較
向吉 秀樹原 英俊池原(大森) 琴絵
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2007 年 58 巻 1-2 号 p. 23-31

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抄録

九州東部の秩父帯・四万十帯付加コンプレックスにて, ビトリナイト反射率(Rm)とイライト結晶度(IC)の測定を行い, その相関関係を求めた.Rm が 2.5 ~ 5.1 %を示す地点から,IC 値は 0.27 ~ 0.56 Δ°2θが得られた.9 つの検討地点において,Rm = 6.9 - 8.2 × IC,r = 0.91の線形回帰式が得られた.この回帰式とビトリナイト反射率の温度換算式から,イライト結晶度の温度換算が可能になる.イライト結晶度の anchizone(0.25 ~ 0.42 Δ°2θ)の範囲では,その温度条件は 266 ~ 302 ℃となる.

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© 2007 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
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