2012 年 63 巻 5-6 号 p. 147-180
関東平野中央部の標準地下地質層序を構築するための基礎資料として,埼玉県内で掘削された7本の既存ボーリングコアにおける海成層準を,岩相と海生珪藻化石の産出から明らかにした.所沢コアでは15層準 (TZ-M1~TZ-M15),鷲宮コアでは6層準 (WM-M1~WM-M6),行田コアでは3層準 (GD-M1~GD-M3),越谷東コアでは12層準 (KGH-M1~KGH-M12),川島コアでは14層準 (KJ-M1~KJ-M14),春日部コアでは18層準 (KK-M1~KK-M18),深作A-1コアでは8層準 (FS-M1~FS-M8) の海成層をそれぞれ認定した.各海成層準には上位より通し番号を割り振り地下地質層序構築の基礎資料を提供した.