地質調査研究報告
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論文
1946 年南海地震前に四国太平洋沿岸部で目撃された井戸水及び海水位の変化
梅田 康弘板場 智史
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2014 年 65 巻 11-12 号 p. 129-144

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抄録

1946年南海地震直前の地殻の上下変動を知るため,それに関連すると思われる井戸の水位と海水位の変化に関する目撃証言を調べた.証言の収集は,四国太平洋沿岸部において,文献調査と聞き取り調査によって行った.ごく一部の井戸ではあるが,本震の1週間ほど前から井戸の水位が低下,ないしは涸れていた.海水位の変化も数日前から潮が狂うなど海水位の異常が目撃されていた.本震の数時間前には,帰港した漁船が接岸できないほど潮位が低下したという証言もある.逆に,そのような海水位低下はなかったという,相反する証言もある.異常な海水位の変化や,相反する証言を説明するため,本震前に津波が発生していた可能性を指摘した.

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© 2014 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
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