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シノブ科とクモキリソウ属(ラン科)の系統と着生性の進化(学位論文紹介)
堤 千絵
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2008 年 8 巻 1 号 p. 81-85

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抄録

多種多様な植物は,さまざまな環境に適応し特徴的な生活形をつくり上げできた.なかでも着生植物は他の植物体上で生活する植物で,維管束植物の10%を占める(Kress 1989).着生植物はさまざまな分類群でみられることから,着生性は複数回進化したと考えられる.しかしその進化過程は明らかでなく,明確な系統関係に基づいて,着生種とそれ以外の生活形をもつ近縁種を詳細に比較し,着生性の進化を解明した研究例はほとんどない.本研究では,異なる径路を経て着生性が進化したと考えられる2つの異なる分類群(シダ植物シノブ科とラン科クモキリソウ属)を用いて,分子系統解析により系統関係を明らかにし,近縁種間で生活型・形態・生理特性を比較し,着生性の進化を推定した.

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© 2008 日本植物分類学会
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