分析化学
Print ISSN : 0525-1931
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高速液体クロマトグラフィーによるヒト血漿中中鎖脂肪酸の定量及びホモシステイン濃度との関連性評価
園部 千賀子中村 真裕美和田 光弘中島 憲一郎
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2008 年 57 巻 8 号 p. 631-636

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抄録

セミミクロカラム高速液体クロマトグラフ(HPLC)法による簡便で汎用性の高い中鎖脂肪酸(medium-chain fatty acids,MCFAs)類の分析法を確立した.MCFAsは2-(4-hydrazinocarbonylphenyl)-4,5-diphenylimidazole(HCPI)を用いて蛍光ラベル化後,HPLC分析を行った.血漿試料の前処理として,CH3CN及びジメチルホルムアミド混液による簡便な除タンパク操作を行うのみで血漿中のMCFAsを定量可能であった.C6,C8,C10,C12,C14及びC16の6種類のラベル化したMCFAsはCH3CNと水混液によるグラジエント溶出により35分以内に分離・定量することができた.シグナル/ノイズ比が3の場合の検出下限は7.3~13.0 fmol/5 μL injectionと高感度であった.更に本法をヒト血漿に適用し,MCFAsと冠血管疾患の独立危険因子であるホモシステインとの関連性について,血漿濃度レベルに基づいて評価を行った.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry 2008
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