分析化学
Print ISSN : 0525-1931
総合論文
ポリスケールテクノロジーによる近赤外励起蛍光バイオイメージングシステムの開発
曽我 公平
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2009 年 58 巻 6 号 p. 461-471

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抄録

バイオメディカル分野における重要技術である蛍光バイオイメージングでは,励起短波長光の照射による退色,自家蛍光,光散乱が問題となっている.著者らは希土類含有セラミックスナノ粒子を蛍光体とすることで,近赤外励起光によって蛍光観察が可能なバイオイメージングシステムの開発に,発光体設計と合成,表面修飾,細胞観察システム,in vivo観察システムという材料開発から生命系研究に渡る異分野連携としてのポリスケールテクノロジーにより取り組んできた.本稿ではその一連の成果を,関係する分野のレビューを含めて概説する.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry 2009
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