分析化学
Print ISSN : 0525-1931
技術論文
固相抽出/液体電極プラズマ発光分析法による土壌中の鉛の定量
熊井 みゆき中山 慶子古庄 義明山本 保高村 禅
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2009 年 58 巻 6 号 p. 561-567

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抄録

新しい原子発光分析である液体電極プラズマ法(LEP-AES法)は,中央が絞られた小型容器(横幅数mm)に数十μLの試料を入れ,そこに高電圧を印加する事でマイクロプラズマを発生させる方式である.ICP-AES法と異なり,アルゴンガスや大電力を必要としないため,小型化並びに可搬化が可能となり,本法を応用したハンディ元素分析装置が開発された.本研究では,認証汚染土壌に含有されているPbをハンディ元素分析装置で測定する事を目的として,装置の性能評価を行った.結果は波長405.8 nmにおける検出限界が1.3 mg/L,相対標準偏差(RSD)は10% 以下,直線性許容範囲は2桁と,ハンディ元素分析装置としては十分な性能であった.汚染土壌は環境省告示第19号に準拠した方法で溶出液を作成し,固相抽出により分離濃縮後,測定を行った.測定結果は80.2 mg/kg(dry)であり,認証値82.7±3.8 mg/kg(dry)の許容範囲内の値であった.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry 2009
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