分析化学
Print ISSN : 0525-1931
技術論文
食品中メチル水銀の定量分析のためのフェニル誘導体化GC-MS法の開発
坂本 智徳赤木 浩一渡邉 敬浩松田 りえ子樋脇 弘
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2012 年 61 巻 4 号 p. 327-333

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抄録

フェニル誘導体化─ガスクロマトグラフィー-質量分析(GC-MS)法による食品中メチル水銀の分析法を検討した.臭化カリウム・硫酸銅(II)飽和硫酸混液によってメチル水銀を試料から分離し,トルエンに抽出したのちL-システイン溶液に逆抽出した.抽出したメチル水銀をテトラフェニルホウ酸ナトリウムによってフェニル誘導体化し,n-ヘプタンに抽出した.誘導体化したメチルフェニル水銀を,1級─2級アミン(PSA)ミニカラムを用いて精製し,GC-MS(SIM)により測定した.5種の認証標準試料(CRM-7402a,CRM-7403a,BCR-463,ERMCE-464及びDOLT-4)を用いた分析法の性能評価の結果,真度(%)98~108,併行精度(RSD%)10未満,室内精度(RSD%)15未満であり,厚生労働省によって示された性能基準を満たす分析法であることが確認された.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry 2012
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