分析化学
Print ISSN : 0525-1931
総合論文
多相系マイクロ流体の基盤技術と化学プロセスへの応用
青田 新
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2014 年 63 巻 4 号 p. 299-310

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抄録

抽出操作に代表される多相系流体を扱う分析操作は極めて重要であり,幅広い分野で利用される化学操作である.マイクロ流路中で多相系流体を取り扱う抽出操作は,従来の抽出操作を桁違いに高速化することが可能であることから,2000年頃から注目されている.多相系マイクロ流体は通常の実験スケールとは異なる物理特性を有しており,物理条件によって,相が平行に流れるマイクロ平行多相流や,相が交互に流れるマイクロセグメント流,流路幅よりも小さい液滴が形成されるマイクロ液滴流,壁面に沿う相と流路中心を流れる相を形成するマイクロ液膜流など,様々な流れを形成する.これらの流れを制御するため,マイクロ空間特有の流体制御技術が発展した.高速な物質移動特性と流体制御技術を組み合わせた応用研究も複数報告されている.そこで本稿では,多相系マイクロ流体の物理特性と制御技術,化学プロセスとして抽出操作について,著者らの研究を中心に紹介する.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry 2014
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