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分析化学
Vol. 65 (2016) No. 12 p. 715-727

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http://doi.org/10.2116/bunsekikagaku.65.715

総合論文

細胞は,脂質–タンパク質複合体でできた高感度・高選択性の分子型センサーを生体膜にもつだけでなく,外敵に対しては細胞自身が高次に機能するセンサーとしてはたらく.このようなマイクロメートルサイズの高機能センサーを人工的に合成するにあたって,脂質の袋状二分子膜で構成される粒径1 μm以上のベシクル(ジャイアントベシクル; Giant vesicles, GVと呼ぶ)が注目されている.GVはそれ自身が刺激に応答して変形でき,また膜タンパク質などを導入できたり生化学反応液を内包できるという特色を有する.本総合論文では,GVのダイナミクスを紹介するとともに,GVの並列配置技術の重要性を議論する.さらに最近著者らは,GVの粒径選別と並列配置を同時に可能とするマイクロ流体デバイスを新たに構築したので,このデバイスの特性を解説し,人工細胞型センサー合成の展望を述べる.

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