分析化学
Print ISSN : 0525-1931
分析化学総説
非分割型生物発光イメージングプローブの開発と応用
金 誠培藤井 理香
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2016 年 65 巻 7 号 p. 361-369

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抄録

生体内で起こる細胞内分子イベントの可視化は,病理現象の解明,新薬開発,毒性評価に資する要素技術であることから,医・薬学,生物学,環境科学,化学分野共通の研究テーマとされている.しかしながら生体内分子イベントは,一般的に一過性イベントであり発光信号を伴わないため,非侵襲的な分析が困難である.その代案として発光信号を放つ蛍光タンパク質や生物発光酵素(レポーター)を用いた分子イメージング技術が最近20年間飛躍的発展を遂げてきた.この技術は大きく分けて(1)レポータータンパク質を二分割し条件依存的に元に戻す手法(タンパク質断片相補アッセイ)と(2)レポータータンパク質の全長を用いる手法に大別される.本総説では後者のレポータータンパク質全長をそのまま用いた分子イメージング手法を中心に当該技術全般を概説する.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry 2016
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