分析化学
Print ISSN : 0525-1931
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市販試薬を校正線源とする放射能分析
小池 裕也鈴木 亮一郎越智 康太郎萩原 健太中村 利廣
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2017 年 66 巻 4 号 p. 263-270

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抄録

環境試料を,ゲルマニウム半導体検出器でγ線測定する場合に,放射能体積線源を校正用線源として用いる.環境試料の放射能分析は,非密封放射性物質を使用できない施設で測定を行うこともある.さらに,試料容器には一般的にねじ口式U-8容器等が使用されているが,規格化されたものはないため,測定試料に応じて様々な形状の容器を選択し,その容器に応じて校正用線源を独自に作成することが望ましい.そこで,粉末状で容器に容易に充填できる市販の試薬を自然放射線源として,γ線スペクトロメトリーにおける検出効率を決定することにした.市販されている塩化カリウム(KCl),フッ化ランタン(LaF3)及び酸化ルテチウム(Lu2O3)をγ線源として用い,検出効率曲線を作成し,環境試料中の放射性核種の定量を試みた.環境試料の標準試料と比較検定したところ,良好な分析結果が得られた.

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© The Japan Society for Analytical Chemistry 2017
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