分析化学
Print ISSN : 0525-1931
総合論文
流れ分析法による水質試験方法の開発
手嶋 紀雄村上 博哉酒井 忠雄
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2020 年 69 巻 6 号 p. 257-269

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抄録

流れ分析法とは,連続流れ分析(Continuous Flow Analysis, CFA)法に加え,フローインジェクション分析(Flow Injection Analysis, FIA)法とFIAから派生したシーケンシャルインジェクション分析(Sequential Injection Analysis, SIA)法,ストップトインループ流れ分析(Stopped-in-Loop Flow Analysis, SILFA)法,同時注入迅速混合流れ分析(Simultaneous Injection Effective Mixing Flow Analysis, SIEMA)法などの総称である.これらのうちFIA法とCFA法は,2011年にJIS K 0170-1〜9「流れ分析法による水質試験方法」としてアンモニア体窒素,全窒素,フェノール類などの環境指標項目の個別規格に採用され,2014年に改正環境省告示に採用されるに至った.一方JIS K 0126「流れ分析通則」の適用範囲は,FIA法とCFA法に限定されていたが,同通則が2019年に改正・公示され,SIA法が追加規定された.このような一連の標準法化は,流れ分析法が産業を支える分析技術として認識されている証である.本稿では,著者らが最近取り組んできているJIS化・公定法化を指向した排水,飲料水,環境水中の環境指標物質の流れ分析法(FIA,SIA,SILFA,SIEMA)に関する研究成果を紹介する.

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© 2020 The Japan Society for Analytical Chemistry
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