分析化学
Print ISSN : 0525-1931
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異核ランタニド—チアカリックスアレーン錯体の選択的合成法の開発と発光特性の評価
唐島田 龍之介武者 洸貴壹岐 伸彦
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2022 年 71 巻 3 号 p. 145-151

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抄録

中間体Yb1TCAS1錯体の分取後にTbIIIを添加することで,Tb2Yb1TCAS2錯体の生成を抑えTb1Yb2TCAS2錯体の選択的合成に成功した.単離したTb1TCAS1錯体にYbIIIを添加した場合,Tb2Yb1TCAS2錯体の生成比率は低下したことから,異核錯体の生成比率はLn1TCAS1錯体の解離速度とLn2TCAS2錯体への錯形成速度の大小関係に依存することがわかった.得られたTb1Yb2TCAS2錯体は配位子中心からのエネルギー移動によるTbIII発光とYbIII発光を示した.同核錯体(Ln3TCAS2)と比較すると,錯体当たりのTbIII発光は強度が0.08倍(Tb当たり0.24倍)に減少し,YbIII発光は1.39倍(Yb当たり2.09倍)に増感しており,TbIII→YbIIIエネルギー移動の存在が示唆された.TbIII発光寿命からエネルギー移動効率は26% であることが明らかになった.

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© 2022 The Japan Society for Analytical Chemistry
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