分析化学
Print ISSN : 0525-1931
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Auマイクログリッドを電極として用いる誘電泳動デバイスによるナノ粒子の捕集
飯國 良規海老名 美歩定月 友里北川 慎也大谷 肇
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2024 年 73 巻 6 号 p. 265-271

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抄録

透過型電子顕微鏡(TEM)の試料保持に使用される市販のAuマイクログリッドを電極として用いることで作製が簡易かつ安価な誘電泳動デバイスを提案した.TEM用マイクログリッドは幅が数十μmのグリッドバーの格子構造を有する直径約3 mmの薄膜であり,これまでに報告されている誘電泳動デバイスの電極と同様に,微粒子の誘電泳動として適したサイズ及び精度の電極として利用が可能であることが予想された.実際に300メッシュのAuマイクログリッドを電極とした本デバイスを用いて蛍光ポリスチレン粒子の誘電泳動を観測したところ,粒径0.5 μmまでの小ささの蛍光ポリスチレン粒子の泳動が可能であることが示された.さらにグリッドバーの細いマイクロメッシュを電極として利用することで粒径0.05 μmの蛍光ポリスチレンも誘電泳動させることが可能となり,本デバイスが微粒子分析法として有効であることを示した.

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© 2024 The Japan Society for Analytical Chemistry
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