分析化学
Print ISSN : 0525-1931
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植物由来バイオマスを基体とする固定化リパーゼの調製及び触媒能の評価
井垣 侑生辻本 昌毅三浦 航輝爾見 優子宮内 俊幸
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2025 年 74 巻 1.2 号 p. 45-49

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抄録

植物由来バイオマスを塩酸で前処理後,過マンガン酸カリウムを用いて酸化処理し,発現したカルボキシ基に生体内触媒であるリパーゼを吸着させ,バイオマスを基体とする固定化リパーゼを調製した.XPSにより,アミノ酸由来の窒素原子ピーク(399.9〜400.0 eV)が観測され,リパーゼの固定化を確認した.固定化リパーゼの吸着量は,ブナ<スギ<タケ<ケナフ<イネの順であり,草本系バイオマスが木質系バイオマスと比して多い.また活性は,ケナフ<イネ<ブナ<タケ<スギの順であり,木質系バイオマスが高い.リパーゼの吸着量はセルロース含有率,活性はバイオマスの高次構造を維持しているリグニン含有率に由来すると推察している.これらの結果から,リパーゼ活性が最も高いスギを基体とする固定化リパーゼをエステル化反応に使用した.モノカルボン酸とエタノールに固定化リパーゼを加えるとエステルが合成され,触媒としての利用が可能であった.

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© 2025 The Japan Society for Analytical Chemistry
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