分析化学
Print ISSN : 0525-1931
ο-(2-チアゾリルアゾ)フェノール誘導体によるコバルト(II)の定量
ο-(2-チアゾリルアゾ)フェノール誘導体の分析化学的研究(第4報)
川瀬 晃
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1963 年 12 巻 9 号 p. 817-821

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抄録
標記化合物はコバルトと鋭敏に反応して赤紫または青色を呈する.このキレート化合物はクロロホルムによく抽出される.極大波長でのモル吸光係数は2~5×104程度で感度のよい試薬である.
抽出されたキレート化合物は金属と試薬が1:2の比で結合している.抽出法を用いれば微量のコバルトを感度よく定量することができる.これら化合物のうちではNT,HMTが抽出試薬としてすぐれており,金属指示薬としてはSNT,MT,DMT,RTなどがよい.
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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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