分析化学
Print ISSN : 0525-1931
吸光光度法による純鉄中の極微量金の定量
純鉄中の極微量不純物分析法の研究(第7報)
神森 大彦窪田 和彦
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1966 年 15 巻 2 号 p. 171-174

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抄録
純鉄に不純物として含まれる極微量金の定量のため,ローダミンB法を試みたが鉄の妨害が著しかった.そこで,試料の塩酸溶液から金をエチルエーテルで抽出分離したのち,塩化アンモニウムを含む塩酸溶液とし,ローダミンBを加えて生成した金錯体をイソプロピルエーテルで抽出し,波長550mμにおける吸光度をはかるようにした。この方法で0.5~5ppmの金を約30分間で精度よく定量でき,純鉄中に不純物として含まれる恐れのある22元素の各20μgまでの共存は妨害とならなかった.
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© The Japan Society for Analytical Chemistry
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