日本物理学会誌
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周期場を使ったX線領域の原子状態制御 (解説)
中野 祐司東 俊行
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2010 年 65 巻 7 号 p. 516-523

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抄録

静止している原子に光(電磁波)を当てるのではなく,空間的な周期場中を運動させることで原子を励起させる,コヒーレント共鳴励起という現象がある.最近の研究では,共鳴励起現象の観測にとどまらず,偏光の制御や二重共鳴などといった新たなテクニックを駆使して原子状態を自在に制御することが可能となってきた.光を使わずに原子状態操作を可能にするユニークなアプローチとして,その魅力と応用を様々な側面から総合的に解説する.

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© 2010 一般社団法人 日本物理学会
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