著者所属:東京大学大学院総合文化研究科
2000 年 55 巻 7 号 p. 525-530
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1949年の湯川秀樹のノーベル物理学賞受賞は,敗戦後で占領下にあった日本に大きな希望をもたらした.これは日本人として初めての受賞であったが,実は1949年以前にも,被推薦者・推薦者などとして,何人かの日本人がノーベル物理学賞とかかわりをもっている.50年を経て,今年はじめには1949年のノーベル賞の選考資料が公開されたが,それ以前の年の選考資料と併せてこれを分析することにより,日本の物理学が国際的評価の対象となるまでの過程の一断面を描くことが可能になる.
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