日本物理学会誌
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ポイントノードをもつ超伝導体YNi2B2C(最近の研究から)
井澤 公一鎌田 このみ松田 祐司
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2004 年 59 巻 2 号 p. 92-96

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抄録
超伝導ギャップ構造は引力相互作用に密接に関係しており,それを明らかにすることは超伝導発現機構を理解する上で非常に重要である.これまで発見されてきたほとんどの異方的超伝導体で見られるラインノードとは対照的に,YNi2B2Cではギャップにポイントノードをもつことが熱伝導率により明らかとなった.ここではどのようにしてギャップ構造を調べるのか,そして実験により決定されたギャップ構造について紹介する.
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