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脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌)
Vol. 25 (2014) No. 2 p. 9-14

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http://doi.org/10.16977/cbfm.25.2_9

原著

高体温による脳損傷増悪作用を防ぐため,急性期脳温管理の重要性が広く受け入れられている.本研究ではくも膜下出血周術期における体温の患者予後への影響を検討した.対象は当科へ入院となったくも膜下出血患者44 例とした.第4 病日から第14 病日の期間で体温測定を行った.開頭クリッピング術を行った群(clip 群)とコイル塞栓術を行った群(coil 群),Hunt & Hess 分類にてGrade I~III (軽症群)とGrade IV~V(重症群),遅発性脳虚血(DCI)あり群 とDCI なし群 ,退院時GOS にて予後良好群(GR, MD)と予後不良群(SD, VS, D)に分けてそれぞれ体温を比較検討した.clip 群とcoil 群間,軽症群と重症群間で有意差は認めなかった.DCI あり群はDCI なし群に対して,予後不良群は予後良好群に対して全病日で有意に体温が高かった.くも膜下出血周術期早期からの体温管理が重要と思われた.

Copyright © 2014 日本脳循環代謝学会

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